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IBUとは?ビールの苦味を表す数値の意味と味わいとの関係【クラフトビール入門】

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2026/10/21(Wed)

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IBUとは?ビールの苦味を表す数値の意味と、味わいとの関係を解説

ビールのラベルや商品説明で「IBU」という表記を見たことはありませんか?
クラフトビールを選んでいると、「IBU 20」「IBU 65」など、数字と一緒に記載されていることがあります。
このIBUは、ビールの苦味に関係する成分を数値化した「国際苦味単位(International Bitterness Units)」のことです。
一般的には、数値が高いほど苦味に関係する成分が多いことを示します。しかし、IBUの数値が高いからといって、必ずしも飲んだときに苦く感じるとは限りません。
今回は、IBUの意味や数値の見方、ビアスタイルによる違い、そして驚きのIBU 1000やIBU 0のビールについて、北海道のクラフトビール醸造所 NORTH ISLAND BEER がわかりやすく解説します。

IBUとは?ビールの苦味を表す単位

IBUとは「International Bitterness Units」の略称で、日本語では「国際苦味単位」と呼ばれています。
ビールの苦味に関係する成分を数値化した指標で、主にホップに含まれるアルファ酸が煮沸中に異性化して生まれるイソα酸などが、ビールの苦味に関係しています。
ホップは、ビールに独特の苦味や香りを与える重要な原料です。醸造工程でホップを投入するタイミングや量、使用する品種などによって、ビールの苦味や香りは変化します。
IBUは、こうしたビールの特徴を知るためのひとつの手がかりになります。

IBUの数値が高いほど、ビールは苦い?

基本的には、IBUの数値が高いビールほど、苦味に関係する成分が多い傾向があります。
ただし、IBUは人が実際に感じる苦味の強さを、そのまま数値にしたものではありません。
例えば、同じIBUのビールでも、麦芽由来の甘みやコク、アルコール感、香りなどによって、飲んだときの印象は変わります。
麦芽の甘みや豊かなボディがあるビールでは、苦味がまろやかに感じられることがあります。一方、すっきりとしたドライなビールでは、苦味がより際立って感じられることもあります。
つまり、IBUは苦味を知るための目安であり、ビールの味わい全体を決める数値ではないということです。

ビールのIBUはどれくらい?数値の目安

IBUの数値は、ビールの種類や醸造設計によって異なります。
一般的な目安として、次のように考えるとイメージしやすいでしょう。

  • IBU 10前後: 苦味が控えめなビールに見られる数値
  • IBU 20前後: 苦味とほかの味わいのバランスを楽しめるビールに見られる数値
  • IBU 40〜60前後: ホップの苦味が特徴的なビールに見られる数値
  • IBU 60以上: 強い苦味を設計に取り入れたビールに見られる数値

※あくまでイメージをつかむための目安です。ビアスタイルによって一般的な数値は異なり、IBUだけで実際の苦味の感じ方を判断することはできません。

クラフトビールでは、同じビアスタイルでもブルワリーごとにホップの使い方や味わいの設計が異なります。数値だけでなく、商品説明に書かれた香りや口当たりにも注目してみましょう。

ビアスタイルによってIBUはどう違う?

ビールには、ピルスナー、ヴァイツェン、IPAなど、さまざまなビアスタイルがあります。それぞれのスタイルで、苦味の役割や味わいのバランスが異なります。

ピルスナー|ほどよい苦味と爽快な飲み心地

ピルスナーは、すっきりとした飲み口とホップの心地よい苦味が特徴のラガービールです。
苦味だけが突出するのではなく、麦芽の味わいやホップの香りとのバランスが大切になります。
NORTH ISLAND BEERの「PILSNER」はIBU 23。ホップの華やかな香りとほどよい苦味が楽しめる、クリーンですっきりとした味わいのビールです。

ヴァイツェン|苦味を抑えたフルーティーな味わい

ヴァイツェンは、小麦麦芽を使用し、酵母由来のバナナやクローブを思わせる香りが特徴的なビールです。
ホップの苦味を抑えたものが多く、苦いビールがあまり得意ではない方にもおすすめのスタイルです。
NORTH ISLAND BEERの「WEIZEN」はIBU 10。フルーティーな香りと優しい口当たりを楽しめます。

IPA|ホップの苦味と華やかな香りを楽しむ

IPA(インディアペールエール)は、ホップの個性を存分に楽しめるビアスタイルです。
柑橘やトロピカルフルーツを思わせる香り、草木を思わせる香りなど、ホップの種類や使い方によって多彩な表情を見せます。
NORTH ISLAND BEERの「I.P.A.」はIBU 65。ホップ由来のしっかりとした苦味とシトラス香が特徴です。苦味のあるビールが好きな方や、ホップの個性を楽しみたい方におすすめです。

コラム①|IBU 1000のビールがあるって本当?

ビールのIBUについて調べていると、「IBU 1000」という驚きの数字を目にすることがあります。
この数値で知られているのが、デンマーク発のクラフトビールブランド、Mikkeller(ミッケラー)が以前手がけた「1000 IBU」というImperial IPAです。※こちらの商品は現在販売されていません。

IBU 1000と聞くと、一般的なビールとは比べものにならないほど苦いビールを想像するかもしれません。しかし、ここで知っておきたいのが、IBUには理論値と実際に分析して得られる数値の違いがあるということです。

醸造時に大量のホップを使用しても、そのすべてが苦味成分としてビールに溶け込むわけではありません。ホップ由来の成分がどれだけビールに移行するかは、投入量や温度、時間、醸造条件などによって変わります。
そのため、レシピなどから算出された理論上のIBUと、完成したビールを分析して得られるIBUは、必ずしも一致しません。
つまり、「IBU 1000」という表示があるからといって、完成したビールに1000 IBU相当の苦味成分が含まれているとは限らないのです。

では、IBUは高ければ高いほどよいのでしょうか?

ビールの魅力は苦味の強さだけではありません。ホップの香り、麦芽の甘み、ボディ、アルコール感、そして飲み終わりの余韻。それらが組み合わさることで、一杯のビールの個性が生まれます。
IBU 1000という数字は、IBUという指標の面白さを知るきっかけになります。しかし、実際の味わいを知るには、数字だけでなくビールそのものを理解することが大切です。

コラム②|ホップを大量に使ってもIBU 0? ヘイジーIPAの不思議

IBU 1000を掲げるビールがある一方で、IBU 0をうたうIPAも存在します。

その背景にあるのが、苦味を抑えながらホップの香りや風味を引き出すという醸造設計です。近年人気のヘイジーIPAにも通じる考え方といえるでしょう。
一般的に、ホップを煮沸中に投入すると、アルファ酸が異性化して苦味成分であるイソα酸が生成されます。一方、煮沸中のホップ投入を行わず、ワールプールやドライホップを中心に設計すれば、煮沸由来の苦味を抑えながら、ホップの華やかな香りや果実を思わせる風味を引き出すことができます。

特にドライホップは、発酵中や発酵後のビールにホップを加える手法です。柑橘やトロピカルフルーツを思わせる香りなど、ホップの個性を引き出すために広く使われています。
つまり、ホップをたくさん使うことと、IBUを高くすることは、必ずしも同じではありません。
ただし、煮沸を行わず、ドライホップを中心に仕込んだからといって、実際のIBUが必ずゼロになるわけではありません。ホップ由来の成分によって苦味や測定値が生じる場合もあり、IBU 0という表示も、測定方法や表示基準によって意味が異なることがあります。

IBU 1000とIBU 0。正反対に見える数字ですが、どちらも「IBUだけではビールの味わいを語り尽くせない」ということを教えてくれます。
苦味を追求するビールも、香りを追求するビールも、ホップの個性をどう引き出すかという醸造家の設計によって生まれます。
数字に注目することで、クラフトビールの楽しみ方はさらに広がります。

コラム③|NORTH ISLAND BEERのI.P.A.も、IBUを見直して進化した

実は、NORTH ISLAND BEERの定番ビール「I.P.A.」も、IBUを見直したビールのひとつです。
2022年7月のスペック変更では、IBUを84から65へ、アルコール度数を7.0%から6.5%へ変更しました。
目指したのは、ホップの強烈な苦味と香りを大切にしながら、より親しみやすい味わいに仕上げること。アルコール度数を下げた分、少量のカラメルモルトを加えてボディを補い、苦味とのバランスを整えました。

このように、ビールの味わいはIBUの数値だけで決まるわけではありません。苦味、香り、ボディ、アルコール感。それぞれのバランスを考えながら、目指す味わいを造り上げていくのも醸造の面白さです。
現在のI.P.A.は、IBU 65、ABV 6.5%。鮮烈なホップの香りとしっかりとした苦味を楽しめる、NORTH ISLAND BEERらしい定番ビールです。

IBUを知ると、ビール選びがもっと楽しくなる

IBUは、ビールの苦味に関係する成分を数値化した国際苦味単位です。

数値が高いほど苦味に関係する成分が多い傾向がありますが、実際に感じる苦味は、麦芽の甘みやコク、香りなどによっても変わります。
苦味をしっかり楽しみたいならIPA、ほどよい苦味と爽快感を楽しみたいならピルスナー、苦味を抑えたフルーティーな味わいが好みならヴァイツェンなど、IBUとビアスタイルの特徴を参考にしながら選んでみてください。

北海道・江別市でクラフトビールを醸造するNORTH ISLAND BEERでは、個性豊かな定番ビールから、季節やテーマに合わせた限定ビールまで、さまざまなビールを造っています。
ぜひ、IBUの数値だけではわからない、それぞれのビールの個性を飲み比べてみてください。

あなたのお気に入りの一杯を、NORTH ISLAND BEERのオンラインショップで見つけてみませんか?

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